大腸の検査で大腸内視鏡(大腸カメラ)が痛いという噂の真相

前回の記事の続きになります。

さて原因不明の腹痛と下痢が約3週間続き、ノミの心臓、ガラスの心を持つ僕の不安が最高潮に達したため満を持して大腸にカメラを入れ検査する大腸内視鏡検査を受診することとなりました。

病院での診察後、大腸内視鏡検査の受診日が2週間後での予約となりました。この検査、ほぼ1日がかり(前日からの食事制限等も含む)となるので病院から遠方にお住まいの方々は入院検査になる場合もあるようです。

大腸内視鏡検査、ええいわゆるあれです。お尻の穴からカメラを挿し検査する想像もつかないブラックボックス的な検査の代表格でございます。そもそも病院での大がかりな検査というのは不安がつきものですが、この大腸内視鏡検査だけは別格の存在かと思います。

皆様が感じる不安と僕が感じた不安は同じだと思いますが書き出してみますね。

 

・そもそも大腸にカメラを入れるほど気がかりな事がある

・胃カメラの辛さを知っている中であれがお尻から入ってくる未体験な不安

・ネット検索では「痛かった」「気持ち悪かった」の声

・下剤の恐怖

・所要時間

・羞恥心

・お高いんでしょ?

・大腸内視鏡検査後は、すぐ帰れるの?

 

こんなところが代表的な不安材料ではないでしょうか?
ちなみに僕が最も恐れていたのはカメラがお尻から入ってくることへの恐怖と下剤の威力、そして羞恥心でした。

そんな不安を一つづつ紐解いていきましょう。

まず、検査の大まかな流れです。

検査前日

前回の検査の帰りに専用の検査食を病院の売店で購入する指示があり画像にある「ダルムスペース リッチⅢ」というハウス食品が作る検査食を前日から食べることになります。朝食、昼食、夕食、あと間食(おやつ)用の4食セットです。

朝食:雑炊と味噌汁
昼食:中華がゆとすまし汁
夕食:ポタージュスープ
間食:カロリーメイトてきなチョコ味ソフトクッキー

さすがハウス食品クオリティーで味は思っていたよりも美味しいです。ただ夕食後はさすがにお腹が空いてくる量ですね。さてこの検査食以外で口にできるものは水分(お茶・ウーロン茶・麦茶・コーヒー(ミルク抜き)・紅茶・スポーツドリンク)だけとなります。乳製品やお酒はダメなようです。

夕食後、錠剤の下剤を飲む指示があるので服用します。この下剤というやつが飲みなれていないと意外と不安材料になります。なんせ下剤のイメージが昔、漫画でよく描かれていた飲むとトイレに駆け込み大きな音ともに排泄するシーンが脳裏をよぎるからです。下剤=腹痛促進みたいな感じでしょうか。恐る恐る飲んだ下剤は想像していたものではなく、なんとなく便意をもよおす感じで済みました。腹痛になることなく熟睡もできます。

検査当日

さて検査当日、少し早朝に便意を感じたので早めの起床、もちろん朝ごはんは食べれませんので早起きすると時間を持て余します。検査当日の午前中はマグコロールPという粉末状の下剤を1.8リットルの水で溶かし、それを1時間かけて飲み干すという指示があります。前日に用意し冷蔵庫で冷やしておくと飲みやすいというので、その通りにしました。

ネット上では、この液体下剤が不味いという記事が結構あるので、僕的には胃カメラ時に飲む液体系の味を想像してしまいテンション下がり気味でしたが、いざ飲み始めるとスポーツドリンクを薄めたような味なので全く問題なく10分ごとに300ミリリットルづつ計1800ミリリットルを飲み干せました。

飲み干した後、約30~40分後でしょうか、なんとなくお腹の膨張感とお尻のあたり違和感を感じ始めたので1回目のトイレへ。ほぼ水分状の便が出始めました。そこから15分ごとにトイレに行き約5回程度、便を出し続け尿のような便に変わったのを確認し午後からの本検査の為、病院へ向かいました。

僕の場合、車で15分の病院なので自分で運転していきましたが途中、便意に襲われることもなく無事に病院へ到着できました。

病院到着・検査開始

血圧、体温を測り、いざ検査室へ
看護師さんが「がんばってください」と言ってくれるのですが実はこれが結構、不安を煽る言葉に聞こえてきます。「がんばってください」ということは、がんばらなくてはいけないほどの検査なのか?と深読みしてしまうのです。自分でも思いますが面倒な性格です。

水分補給用の点滴を着けられ、事前確認を行います。
万が一、検査中にポリープ等の発見があった場合、その場で切除への承諾、ならびに万が一の場合は即日入院することへの承諾等々です。この辺の医療系コンプライアンスの確認も不安を煽りますね。

この段階になると不安の数も絞られてきます。

お尻を他人様に見せる羞恥心、カメラ挿入の不安、検査結果(これを一番不安視するべきですが)・・・検査着に着替えます。ちょうどお尻の部分が大解放できるタイプのハーフパンツとバスローブ的な上着です。

検査台の上に横たわり、今回は初めての検査なので鎮静剤を点滴から投入してもらい、いよいよ検査開始です。鎮静剤を投与しましたが意識はクリアなので検査中、話すこともモニターでカメラ映像を見ることもできます。

お尻に潤滑剤を塗られ、いざカメライン!

正直に申し上げます。想像してたのと違う。全然違う。もちろんお尻の穴に異物が入っていくわけですから多少のグリグリ感はありますが激痛とか苦痛とか、そんなやつはあまり感じませんでした。もちろん個人差はあると思いますが、胃カメラや解熱用の座薬を入れるより遥かに快適かと・・・

あ、それから僕だけかもしれない不安ですが下剤を飲んだあとなので、もしカメラを挿した勢いで漏れが発生したら嫌だなーと思っていたのですがカメラで水分を吸引しながらなので、そんな心配もありませんでした。

検査自体は15分程度で終わりました。幸い、ポリープ等もなくカメラを引き抜かれ、人生初の大腸内視鏡検査は終了したのでした。

検査後

カメラで撮影した写真を見ながら担当医から説明を受け、今回は大きな問題もなく、そのまま帰宅できるとのこと。ネット上では検査後もお腹の張りが辛いとかの書き込みがありましたが、そういう類のものもなくお会計を済ませ前日からの食事制限の空腹を満たす為にラーメン屋さんへ直行いたしました。

僕の場合、大腸に異常が見られなかったので即帰宅・その晩から通常の生活となりましたが、もしもポリープの切除があった場合は、アルコール2週間禁止、激しい運動も禁止となるためお勤めされている方々には大きな制約になる可能性もあります。

料金てきなこと

検査当日の支払いでは5,000円程度でした。前回の血液検査を含む検査や検査食などで1万円くらいなので総額的には1万5千円程度でしょうか。ポリープ切除の手術があった場合は検査当日の支払いが2万円くらいになるとのことです。決して安い検査ではないですが、40歳を過ぎたら一度受診した方がいいと思います。なによりも何も無かった時の安心感は何にも代え難いものです。

総論

人生初の大腸内視鏡検査ですが、個人の意見ではありますが食事制限、下剤、カメラの挿入、いずれも想像していたよりも苦しくない検査です。お勤めされている方々にとっては検査にかかる1日拘束が一番の悩みになるかもしれません。それでも前述に書いたように、この程度の検査で済むのであれば人間ドックのオプションに組み入れたいと思える検査でした。オマケですがお腹の中を綺麗にしたからかお肌の調子が良くなりました。たまの断食もいいかもしれないと思えました。

健康が一番