町の酒屋

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昨日、北陸の冬には珍しい陽気に誘われて石川県能登の七尾市へ行ってきた。
PM2.5の警報が市庁舎からけたたましく放送される中、海を見ながらおにぎりをかじり物思いに耽った。
さて、七尾市にあるとある酒屋さんのお話です。
昨今、町の酒屋さんという存在が薄れてます。まあ酒屋さんだけではなく八百屋さん、肉屋等もしかり
大手のスーパーやディスカウントストアにお客様が流れていることは周知の事と思います。
専門店よりも巨大ストア、そんな図式が当たり前のように感じますが、実は専門店でも奮闘している
ところは多く、ワイン専門店、パン屋さん等は元気なところが多々見受けられます。
本題に戻ります。私が訪れた酒店ですが見た目は本当に小さな町の酒店です。
申し訳ないが外観からは大繁盛しているようには見えません。
しかし、ここのご主人と話すこと2時間、出るわ、出るわ!お酒に関する興味深い話題の数々。
能登の地酒の話から全国の焼酎の話まで、話を聞けば聞くほど夢中になる話。
そう、本当の町の酒屋さんてこれが魅力なんでしょうね。
価格やありきたりのポップを見て酒を選ぶのではなく、酒蔵の裏話や酒の逸話など表にある情報では
ない部分を聞いて「呑んでみたい」「応援したい」と思えるお酒と出逢う場。
それが町の酒屋さんなのだと。
ご主人、自ら尋ね歩いて契約してきた酒蔵の酒
その話を聞くだけで、なんだかそのお酒が愛おしく思えます。七尾市という小さな町にある小さな酒屋。
酒好きにはたまならない空間がそこにありました。