スターユニット ライトニングホークを改造 フルベアリングとバッテリー仕様に。

SU-01を改造することに

長男が小学生になった頃に少し本格的なラジコンを楽しんでもらいたくて購入したタミヤの初心者向けトイラジコン、ライトニングホーク。乾電池ですぐに遊ぶことができ370モーターなので屋外でも十分楽しめるパワーのあるラジコンです。

舗装路も公園の砂場も雪道(防水じゃないので不安)も走ることができ1年ほどは楽しく遊んでもらえました。セットになっているハンドル式のプロポでの操作の練習には最適な1台だったと思います。そんなライトニングホークも月日が流れここ数年は、ほぼ触ることもなく私の趣味部屋のコレクションの一部と化していました。

さて昨年の非常事態宣言中にいわゆるお家時間を楽しむ用にと長男にホビーラジコンTT-02を購入しました。まあ息子にというよりも僕自身が欲しかったというのが本音のところです。

僕の年代的には小学校低学年でマイティフロッグとワイルドウィリスに憧れ、いざ高学年になった時にはホットショットが高嶺の花でグラスホッパーとホーネットでの選択肢で悩んだ世代です。結局、僕はFOXを選んだのですが・・・後に4WDのブーメランが欲しかったのになぜか、京商のロッキーを購入するという天邪鬼ぶり。もし当時の自分に話すことができるのであれば「迷わずホーネットとブーメランを買っときなさい」でしょうか。

そんな余談はさておき、TT-02を購入したことにより小学校低学年の次男がラジコンに興味を持ち始めました。そこで再登場するのがライトニングホークです。状態はほぼ新品なので走行も問題ありません。プロポもTT-02と同じタイプなので喜んで兄と走らすことになるのですが・・・

TT-02の速さ

さすがにフルベアリング化したTT-02と370モーターのスターユニットライトニングホークでは圧倒的に速さが違います。AWDのTT-02がドリフトしながら走る姿を横目にヨタヨタと走るライトニングホーク、めちゃくちゃラジコン初心者の次男もさすがに2時間ほど遊ぶと兄が操作するTT-02が羨ましく思えたきたようで僕の耳元で「速いラジコン買ってね」とささやき始めました。とわいえTT-02を操作する兄もその速さに翻弄され何度となく壁にぶつけドライブシャフトを落とすというトラブルを繰り返す姿を見ると、この手のラジコンを次男に買い与えるには早過ぎると思うのです。そんなこんなで考えた結果がライトニングホークの改造でした。

ライトニングホークを改造する

さてライトニングホークを改造するにあたりネットで調べてみることに。とりあえずトイラジコンなので改造できる範囲は少ないと覚悟していましたが予想通り基本的な改造は、この3つ、フルベアリング化、バッテリー化、モーターの交換でした。さらに調べるとモーターの交換はタムテックギアのモーターが使えるそうですがコネクターの交換が必要な上、交換後の走りは速すぎてまともに走れないという報告を多くみかけたので今回はフルベアリング化とバッテリー化の2つに絞って改造することにしました。

フルベアリング化

フルベアリング化に使ったベアリングはタミヤのオプションパーツOP-1834 フルベアリングセットです。2,000円弱で購入できると思います。さて購入したベアリングを装着するには一旦、本体を分解する必要があります。駆動系が中心になるのでタイヤ周りとギアボックスの分解です。もともと完成した状態だったので構造が解らないため、とりあえずなんとなくここを外せばいいだろう的にネジを外し分解開始。前後輪の車軸のベアリング交換は難なくクリアできました。ただギアボックスが少々面倒です。

購入した際に分解図も同梱されていましたが見つからずタミヤのサイトから同系統のスターユニット後発、エアロアバンテの組立図をダウンロードしギヤボックスにベアリングを組み込みました。以下、参考までに組立図になります。

最後の最後で苦戦したのが組み直したギヤボックスの設置でした。取り外すときはなんとなくボディから外れたのでネジ止めされているだけかと思っていたのですが、いざ元に戻すとなった時にギヤボックスを直接ネジ止めするのではなくリアのダンパーステーと本体シャーシの隙間にスライドさせ固定することに気が付かず、なかなか元に戻せませんでした。あらためて組立図を見るとよくわかりました。このページも貼っておきます。

はっきり言ってこの組立図が無ければ元に戻すことは不可能でした。

バッテリー化

そもそも単三電池4本で動く仕様のスターユニットですがタミヤ純正のバッテリーでも遊ぶことができますよと説明書に書いてありました。ただタミヤ純正のバッテリーと充電器だけでグラスホッパーの本体が買えるくらいの値段がするので、ずっと買うのをためらっておりましたがネット上の改造記事を読めば読むほど電池からバッテリーに換えるだけでかなりのスピードアップになるということなので色々調べた結果、代用できそうなバッテリーを見つけたので購入してみました。

G-FORCE(ジーフォース)のStar Pack LiPo 7.4V 1400mAh 30Cというバッテリーと同じくG-FORCE(ジーフォース) G3 Chargerという充電器で合わせて6,000円程度でした。

さて、この改造、結論から言えば大満足な結果です。ラジコン初心者の小学校低学年が安心して操作でき、かつそこそこ速さも堪能できる仕上がりになります。これ以上速いとさすがにコントロールできない気がします。ドノーマルのグラスホッパーくらいの速さは出ているので、これ以上の性能を求める時には新たに540モータークラスのラジコンを購入した方が車体強度的にもいいと思います。

何よりもトイラジコンを分解するというドキドキ感は子供の頃と変わらないということを楽しむことができました。もうだいぶ年数が経ち古い部類に入るであろう初代スターユニットのライトニングホーク、個人的にはかなり好きなボディデザインなので、こんな形で現役復帰させることができたのは嬉しいかぎりです。

速さに翻弄されオラオラ走る兄のTT-02と確実な操作で走る弟のライトニングホーク、規制されたコースだとかなり良い勝負になると思います。ラジコンてやっぱり楽しいです。