田舎に住んでいると意外と気がつかない風景がある。
それは夕暮れ時の空であったり、星空であったり、一般的には田舎の方が見る機会が多いだろうと
おもわれる「空の風景」である。
田舎に住んでいるから「いつでも空が見れる」そんなわけでもない。
田舎に住んでいるから「星空が綺麗だからついつい見とれて時間が過ぎる」そんなわけでもない。
田舎に住んでいればいたで時間に追われる。空を見上げる時間も忘れる。
まして車社会の田舎において 屋外に出る=車の屋根の下 ということになるため決して空が
いつも自分たちの上にあるわけではない。
僕は都会の夕暮れ時の風景が特に好きだ。
高層建築の建物のシルエットが浮かびあがり、イルミネーションとブルーモーメントの空の色が
実に美しいコントラストで魅せてくれる。
都会にいるからこそ街を歩く行為が生まれ、実は田舎にいるよりも空の下にいるということ・・・
慌しさと静寂の狭間を都会は感じさせてくれる。
ずっと住むことはできないだろうけど
たまに都会に出るのは、どこか田舎にいるよりも心が落ち着く。
あの喧騒の中に身を置くことで、自分らしくいなくていい空間を得られるからだろうか。