禁酒2ヶ月からのお酒解禁

2016年年末から思い付きで始めた禁酒。

禁酒を始めた理由はこちらでご確認下さい
https://wazahonpo.com/2017/01/25/nonal/

禁酒を始めてみたことで、それまで感じたことのない体の変化や気持ちの変化、そして生活リズムの変化を十分、体験できたことから2017年3月1日に解禁すると決めた。

禁酒解禁を決めた日から新たなワクワクが始まる。2ヶ月呑まずにいたお酒、まずは何から呑もうか?外で呑むのか家で呑むのか?何を肴にするのか?3月1日が自分にとってなんだかちょっとしたイベントになっていた。

焼肉とビール、唐揚げとハイボール、焼鳥と焼酎、どれも最高の組み合わせだが、3月1日の昼に頭に浮かび、もうこれしかなくなってしまったのが日本酒と刺身の組み合わせだった。

酒屋に行き、その晩の1本を探す。

棚に並ぶ日本酒がどれも宝石のように思える。こんなに酒選びが楽しいなんて考えもしなかった。2月末というタイミングだったため、ちょうど新酒(しぼりたて)が並んでいる。

そして手にしたのが、普段はあまり選ばない有名銘柄、菊姫酒造の山廃純米原酒 無濾過生原酒

漫画美味しんぼで取り上げられた菊姫を見て日本酒に興味持ち始めた私。そんな初心を思い出すかのように手にした1本です。

刺身の選択は妻にまかせ、ゆっくり陽が沈むのを待つ至福の時間。

自宅に戻り、冷蔵庫を開けると艶っ艶のマグロの刺身、今回の菊姫生原酒の濃厚な味との組み合わせが頭の中で展開される。刺身を皿に盛り、酒器を選ぶ。

準備は整った。

いざ開栓、少し大きめのぐい呑に静かに注ぐ、薄い琥珀色が実に美しい、酒を愛でる気持ちに溢れている自分に酔えている。まずは一献、口に流し込む、芳醇な酒の香と甘みが爆発する。そして舌を伝い喉元までしみわたるアルコールの刺激、鼻に残る発酵飲料ならではの複雑な余韻。

「しみじみと旨い」

この一言に尽きる。

 

 

そしてマグロの刺身に山葵を添えつまむ、マグロのねっとりとした食感と脂の旨みを口に残し、さらにもう一献。まさに求めていた旨さがここにあった。

禁酒をしていた2ヶ月の間にも刺身を食べていたが、やはり、やはりである。

酒というのは食の広がりを生む最後の調味料なのかもしれない。
旨い料理がさらに旨くなる、楽しい食事がさらに楽しくなる。
2ヶ月の禁酒で感じた酒の有難みである。

禁酒が明けて思う禁酒をした結果何を得られたのか・・・

・二日酔いがない毎日の心地良さ

・熟睡

・あらためて酒の旨さを知る

・酒と肴の良好な関係

・適量

・自分の健康について考える機会

この5月に43歳になる。厄年が明けたこのタイミングでの禁酒は自分を見つめ直すとてもいい機会になったと思います。禁酒や禁煙、ダイエットなんかは他人に言われると絶対やりたくない部類のものになります。特に血気盛んな20代、30代では考えることもしません。ただ自分が40代になって少し自分に余裕が持てるようになったとき「試す」「実験する」「体験」という視点で挑戦してみると意外と楽しく禁酒も禁煙もダイエットも遂行できるものだと感じました。

何よりも酒を美味しく呑める健康な体であるということ、それが一番大事なことだと気づけたのが大きな収穫でした。

乾杯