八幡のすしべんの和風ラーメンが45歳の胃にしみわたる

最近では「Yahataのすしべん」とアルファベット表記が正式っぽい石川県の局地的ソウルフードなチェーン店、すしべん。八幡グループのホームページを見てみると昭和41年に羽咋市で創業されたとありました。

金沢よりも能登寄りの地域での営業が主だったため能美市生まれの私にとっては縁遠いお店だったのかもしれません。

すしべんとの出会い

初めて、すしべんに出会ったのは中学生になってからでしょうか?釣りに夢中だった頃、夜釣りをするのに週末ごとに金沢港まで遠征していました。その金沢港近くの交差点にあったのが、すしべんでした。

当時はまだコンビニなんてものは少なく田舎育ちの私にとって夜の10時とかに営業しているお店が本当に珍しく、ましてそんなお店でご飯を食べるなんて悪の道への入口か大人の世界を垣間見るような刺激的な体験でした。

当時、好んで食べていたのが今も定番メニューであるカツ丼とミニうどんのセットです。この頃はまだラーメンは選択肢に入っていませんでした。初めてすしべんのカツ丼を食べた時、衝撃が走りました。それまでカツ丼と言えば家で母が作るカツを煮込んだものが乗ったご飯、そうカツの衣はフニャフニャな食感が当たり前でした。それがどうでしょう、すしべんのカツ丼のカツときたら熱々サクサク、さらに今まで体験したことがない出汁の鼻を抜ける香り、もう一瞬で虜ですよ。さらにミニうどん、これも出汁が半端なく主張してきます。

すしべん熱再燃

とまあ、私にとってのすしべん初体験は衝撃の連続だったわけです。それから時代が流れ高校時代は王道の金沢カレーチャンピオンカレーと王将の餃子に夢中だったために、すしべんさんとは疎遠になっておりました。さらに時が流れ30歳を過ぎた頃でしょうか?泊まりで金沢で呑む機会が多い時期がありました。通勤ラッシュが始まる前に帰る道すがら白山市の工場団地に1軒のすしべんが(今も)あります。小腹を満たそうと立ち寄ったそのお店ですしべん熱が再燃しました。

まずお店で働いているおばちゃんの元気な声と愛想の良さ、場所柄、トラック運転手さんや工場の夜勤明けの方々が多いのですが、みんなのお母さんのような雰囲気たっぷりです。久しぶりのすしべん、迷わず昔食べていたカツ丼とミニうどんのセットをオーダー、来ました!来ました!何もかも変わらないままです。

見た目も味も当時のまま、ほんと美味しいです。ただ昔と変わったことが・・・それは僕の胃が歳を取ったことさすがに10代の頃と30代では少々様相が違うらしく、炭水化物+炭水化物は多過ぎました。

UFOのナルトが乗った和風ラーメン

ということで食べ始めたのが和風ラーメンです。僕の中では石川県を代表するソウルフード8番らーめんさんと同じく、八幡のすしべんさんの和風ラーメンはラーメンのカテゴリーではなく「すしべんの和風ラーメン」という食べ物だと思ってます。なのでラーメン専門店のラーメンと比べる食べ物ではないということです。

まあこの和風ラーメンときたら只今、45歳の体に優しいこと優しいこと一口、スープを飲むたびに胃袋から体の組織隅々までしみわたる透明感と出汁の旨み、全部飲み終えると全身の毛穴から出汁の素敵な香りが漂いそうなほどの透明感のあるスッキリした味ですわ。なんだろう久しぶりに実家に帰った時に飲む味噌汁に近い感覚でしょうか。

とにかく40歳を過ぎたら一度味わって頂きたい、それが八幡のすしべんの和風ラーメンです。金沢に観光に来る皆様には少々ハードルの高いお店になりますが3度目くらいの石川県旅行の際にはぜひお試しください。海岸を車で走ることができる千里浜のIC付近にある道の駅の近くに現在の本店があります。

ナルトに描かれたUFOは創業の地、石川県羽咋市がUFOの町だからであります。インスタ映えも万全です、、、

八幡グループホームページ

石川県羽咋市ホームページ