なにかと話題の楽天市場と20年

まあ2020年は年明けからザワザワと落ち着かない毎日が続いてますね。イランとアメリカの緊張の高まり、新型コロナウィルス、それにともなう世界同時不況の不安とワールドワイドに見ても、なかなか胃が痛くなる日々でございます。

そんな中、また3月9日という私にとっての節目の日がやってきます。なにかと巷をお騒がせしております楽天市場に出店した日が2000年3月9日、今年20周年を迎えることになりました。

まあ、なんだか世の中がお祝いムードとはかけ離れた雰囲気ですので周年記念的なことは何も予定していないので、せっかくなので20年という私の人生の半分近くを共にした楽天市場について書き記したいと思います。

2000年3月9日

楽天市場との正式な書類での契約は2000年2月です。ショップを開店させたのが3月9日になります。なんとなくの記憶ですが1月23日の開店を考えていたのですがプレイステーション2の発売日と重なるからという理由で開店日を変えた記憶があります(笑)

2000年3月9日、開店の日、開店早々数件のご注文を頂きました。全て遠方に住まう親族からのご祝儀注文でした。それでも初めての受注処理を行い、梱包し、出荷準備するという一連のルーティンを初日経験できたことは嬉しかったです。

開店日の夜には初めてお客様からのご注文があり私のネットショップ運営の本当のスタートとなりました。初めてのお客様は東京の女性の方からでした。

さてネットショップストーリー的なお話は今回はここまでにします。今回書きたいのは20年、楽天市場と関わり続けて感じた今の気持ちです。昨今のニュースで流れてくる楽天市場に関する内容は、なんだか悲しかったり、寂しかったり、わりと残念なものばかりです。長年、出店している者としては自分の住んでいる町や母校をけなされているような感じです(あくまでも個人的な意見ですが)

20年前、崖っぷちだった父の会社の手伝いをするために石川県に戻り色々な解決策を考えたが結論から言えば資金不足でどれも思い通りに実行することができない中、唯一、自己資金の範囲で挑戦できることが楽天市場への出店でした。

インターネットとの出会い

それまでパソコンとは無縁の生活でしたのでパソコンの起動方法から覚えるというド素人が友人や当時の楽天市場担当者の助けを受け申込みから1ヶ月でショップを開店することができました。これが私にとってのインターネット販売のスタートでした。

茶碗屋がインターネット?

私の周りでは
「あいつ何かおかしな事を始めたぞ」
「俺たちの取引先にも見れる販売を始めたぞ」
「うちのお客を取るかもしれないな」

まあ、いつの時代もそうですが不確定要素の強い新しい「何か」には必ずと言っていいほど周囲の恐れや嫉妬、妬みが如実に現れてくるものです。
あっという間に悪者扱いでした。

当時、楽天市場の出店料は一月5万円、これを半年まとめて支払う形だったので30万円払えば半年、運営できるという単純なものでした。まずは30万円の利益を早い段階で確保する。それが当時の私なりの日々の課題でした。

出店から1年経った頃でしょうか、常連さんも徐々に増えなんとなく「お店屋さんごっこ」から、ちゃんとした商売になってきたのは・・・
インターネットで「物を売る」という楽しさに気づき始めたのもこの頃です。

実店舗との大きな違いは3つ、時間・場所・距離のしばりが限りなく無いということです。時間に関しては当然ネット上では24時間365日開店してます(サーバーが稼働する限り)場所は所在する場所ではなく倉庫スペースを意味します。実店舗内に置く在庫スペースを持つ必要がないということですね。距離、これは全国からご注文を頂けるということです(今では全世界からですね)

当時は楽天市場の店舗数も1000店舗弱と競合も少なく仕事をすればするほど売れるという中毒性のある仕事であり同時期にスタートした他店舗さんも寝る間を惜しんでパソコンに向かっていたように思います。もちろん私もその一人でした。

楽天市場と私

さてそんなインターネットでの販売という機会と出会えた楽天市場との関わりも2020年で20年になります。人生の約半分を共にしたことになります。20年で色々なことがありました。色々なことがありましたが一つだけ言えることは・・・

楽天市場に出店していなかったら父の会社は無くなっていた。

大きな負債を抱えた状態で引き継いだ父の会社、何からやらなければいけないのか?という優先順位も解らないまま無我夢中で駆けずり回った20年前、藁をもすがる思いで自分の小遣いで出店した楽天市場、あの時、あの決断があったから今がある。そこだけは間違いない事実です。

そして大人になってから知り合えた友人の8割はインターネット関連の友人ばかりだということ。これは子供時代、学生時代の友人の数を遥かに超えます。今の友人関係があるのも楽天市場のおかげだと言っても過言ではありません。私の人生にとって大きな大きな影響を与えたものになります。

楽天市場との距離感

楽天市場の最大の特徴が店舗間同士の横のつながりだと思います。これは楽天市場が初期から開催していた勉強会が根底にあります。インターネット販売という未知数のビジネスモデルに各店舗がトライ&エラーを繰り返しその情報を惜しげもなく共有する、これが2000年~2005年頃に爆発的に売り上げが増えた要因だと思います。今のようなSNSが無かった時代ですので情報交換はメーリングリストが主体でした。

楽天市場が用意してくれる勉強の場での出会いは店舗間だけではなく楽天市場の社員との出会いでもあり多くの店舗がECコンサルと呼ばれる店舗担当者と親密な関係を築いていたように思います・・・

文末を「思います」と書いたのは私がそうではなかったからです。

まあ石川県という地域が当時の楽天市場の地方支社の場所からどこからも遠く(一番近いのが名古屋支社)しかも石川県の担当ECコンサルは名古屋支社ではなく東京本社が担当していたため担当と仲良くご飯に出かけることなど現実的に不可能でした。

さらに言えば、どこの会社も同じですが「できる人」と「そうでない人」がいるということ。当時、崖っぷちを歩くような経営をしていた私(今もそうですが)にとって彼らのアドバイスはあまりにも他人事過ぎて聞くだけで疲弊し時間の無駄を感じていました。当然、自分から連絡を取ることはなくなります。

そんな感じですので20年お付き合いがありますが決して楽天市場との距離が近いわけではありません。好きでも嫌いでもないフラットな関係だと感じてます。プラットフォームを使用させて頂いている。それだけです。

楽天市場の出店者とお客様

私にとっての楽天市場は巨大プラットフォーマーというドライな捉え方ですが私にとっての楽天市場のお客様は大切な大切な存在です。インターネットで物を買うということが不信感しかない時代に当店を信じてご注文を頂いたお客様、そして20年経った今も私の書くメールマガジンを読んで頂いているお客様、当店が苦しい時にいつも助けてくれたのはお客様です。この大切なお客様との出会いをくれた楽天市場には本当に感謝しています。

そして楽天市場で知り合えた出店者仲間はネット販売創成期を共に歩んできた戦友だと思っています。地方にいても、いつでも相談できる仲間ができたことがどれほど勇気をもらえたことか。あの日、あの時に出会えたみんながいてくれたからこそどんな苦境も乗り越えられました。

そして今

私に「場」を与えてくれた楽天市場が何かとザワザワしています。何が正解で何が間違いなのかは私のような小さな店舗運営者には解りません。もしかしたら大きな力が動いているのかもしれないし、後にそれが正解になるのかもしれません。

ただ最近のニュースからの情報だけを見ていると私が大好きで大切にしている楽天市場のお客様の姿がどこにもないのが悲しいです。送料無料ラインがどうとか支払いシステムがどうとか、それはお客様にとって少しでも幸せを感じてもらえるかどうかという判断で良いと思います。

無機質な店舗とお客様の関係ではなく店舗がお客様にご説明することで納得してもらえる、それが楽天市場が他ショッピングプラットフォームと大きく違う部分だと私個人は思います。「お客様と対話できるお店」そんなお店の集合体が楽天市場であってほしい。

20年経ち売上が爆発的に増え大成功して大金持ちになったかと言えば20年前と何も変わらず日々、崖っぷち(少し歩く幅は広がったかも)ですが倒産することなく家族とそこそこ楽しい毎日を過ごせていることは何よりも幸せなことだと思います。

変わらないこと、いつもの毎日、当たり前であること

そんなことが一番幸せだと思えるようになったことが唯一、私が成長したことなのかもしれません。お客様に「ありがとう」と言ってもらえる毎日になるよう楽天市場から退店させられない限りは楽天市場とともに頑張ってお仕事したいと思います。

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