2016年12月30日から禁酒生活を始めてみた。
今日が2017年2月21日なので、この禁酒生活も50日を越えてきた。実際、禁酒した期間では今回が最長となりました。これまでの最長が30歳の時に長期入院した40日程度でしたので健康体での禁酒は人生において初めての経験となっております。
さて何度も説明することとなりますが、今回の禁酒の理由です。
(僕を知る人にはお酒の席で会うと必ず何度も聞かれます)
大きな理由はこの2点です。
・好きなものを我慢することのストレスを体験したかった。
・脳からアルコールの記憶を薄れさせた時にどんな変化が体に起こるか知りたかった。
まあ、この説明をしたところで半分の方々はまともに聞いてくれません。
さらに言うとあとの半分の方々には
「ドMだね」もしくは「ド変態だね」というお言葉を頂戴し続けます。
当初は3月末まで禁酒しお花見の頃から少しづつお酒を嗜もうと予定していましたが、前述の後者にあたる攻撃的な言葉に心が耐えられそうにないので2017年3月1日からお酒を呑み始めることにしましたwww
そしてちょうど今日がお酒解禁、1週間前となります。
せっかくなので約2ヶ月禁酒することとなった今回の禁酒生活で体験した、もしくは学んだことを備忘録てきに綴ってみようと思います。
禁酒の方法
タバコを止めたいと思う方々の人数に比べ、お酒を止めたいという方々の方が圧倒的に少ないと思います。むしろお酒を止める理由なんてあるの?とか、お酒を呑まない人生なんて楽しさが半減する的な推進論も多々ありますが、世の中には禁酒をせざるを得ない方々もいることは事実です。理由は様々でしょうが一般的には「病気・酒癖・肥満」このあたりが原因になるでしょうか。
禁酒の方法ですが、小難しい話ではなく、基本は “我慢” ですよ。
ただね、 “我慢” できれば悩むこともないのでしょうが、それがなかなかできないのがアルコールによる依存なのでしょうね。タバコや薬物のようには表現されないものの、アルコールもやはり脳に影響するものということです。そんな訳で私の場合はシンプルに下記を実行しました。
・宣言する。
「禁酒する!」と周りに宣言した。
・代替品を用意する。
食事時の飲み物を炭酸水(各種ノンアルコール飲料)に替えた。
・機会を減らす。
酒を伴う場に極力参加しない。
結果、最初の1週間は、やはり食事時には呑みたい衝動にかられます。お風呂あがりや週末の夕方の時間帯も欲求が出てきます。
そして2週間過ぎると普段の生活での飲酒の欲求は相当減ってきます。ただしお酒と食べ物の組み合わせで更に美味しく食べられるという記憶が飲酒欲求を駆り立てます。
例えば、焼肉+生ビール や 刺身+日本酒、唐揚げ+ハイボールなどなど「この料理だったらアレ呑みたい!」的な感情が一番やっかいです。この戦いに勝つことが禁酒成功の大きなポイントだと実感しました。
ちなみに私の場合、生ビールの替わりにジョッキに注いだノンアルビール、日本酒の替わりにノンアルコールスパークリング、ハイボールの替わりにレモンソーダ、このラインナップでなんとか凌げました。
そして今日現在(禁酒50日目)に至ります。
お酒への欲求はありますが自分で抑制できるレベルになった気がします。修業的な感覚で始めた禁酒生活を体験し、私が得た効果をここに書きたいと思います。
禁酒の効果(メリット)
・二日酔いにならない。
・良い睡眠状態になる。
・終電以降の呑み会も運転して帰れる。
・そもそも呑み会の参加が減るのでお金が残る。
・飲酒後の暴食がない。
・呑み会の送迎係としてとても喜ばれる。
・記憶がある。(個人の問題)
・道路で転ばなくなる。(個人の問題)
・川に落ちなくなる。(個人の問題)
・星空の下で寝なくなる。(個人の問題)
・暴言を吐かなくなる。(個人の問題)
わりと個人的な問題の解決に繋がることばかりではあるが(飲酒の問題というより自分の心構えの問題)禁酒の効果は多々あるように思います。まあ一番最初に書いた「二日酔いにならない」これが最も有効な効果のように思えるのは禁酒したからこそだと思います。
意外だったのが色々な禁酒記事の中でも多く書かれているのですが「禁酒するとお肌が綺麗になる」ということ、私自身も40歳過ぎのおっさん肌ではありますが、若干きめ細やかな肌質になった気がします。
あくまでも個人の考えですが、美肌効果は禁酒による直接的な効果ではなく睡眠状態の改善、いわゆる熟睡度が増し良質な睡眠が取れているから得られる効果のように思います。
当たり前ですが、上記の項目には書いてませんが内臓脂肪の減少、肝機能の改善が得られます。
あと、単にお酒を止め今まで通りの食生活が続けられるのであればダイエットにも効果があると思われます。ただ私の場合、お酒で補給していただろう糖分を禁酒後はチョコレートや餡子で補給する形となったために大幅な減量には繋がりませんでした。
良い事ばかり書いてますが呑まないことによるデメリットも経験することができましたので、合わせて記載しておきたいと思います。
禁酒の弊害(デメリット)
・根本的に「酒を呑む」という楽しみが無くなる。
・呑みに行く(外食する)という行為が少なくなる。
・お酒を呑む場に出席すると禁酒の理由を問われ続ける。
・お酒で糖分を補給していた分をお菓子で補給するようになる。
・何か大きな病気になったという噂が広まる。
・何か大きな企みがあると噂される。
・何か大きな過ちをおかし反省していると思われる。
・酒を呑まない人生のつまらなさを切々と説かれ続ける。
・欲がなくなる。
お酒を呑む側の思考と呑まない側の思考の差異を体感したことでお酒を呑んだ時の振る舞いや言動に気をつけなくてはいけないという自覚が芽生えました。
約2ヶ月の禁酒生活、最終的には先人が残した言葉に全てが集約されてると気づきました。
「酒は呑んでも呑まれるな」
そして、お酒解禁を1週間前に控えた今、最大の楽しみは最初のお酒を何するかを考えること。通常であれば最初の1杯はビールあたりなのだろうが、不思議とビールという選択肢が出てこない。むしろ鰤の刺身と日本酒というあたりが最有力な感じです。
なんだろこの久しぶりのワクワク感。
2017年3月1日 解禁