釣り歴で言えば、初めて釣りをしたのが父親の会社の隣にあった釣り堀で釣りをした時から数えるとかれこれ40年になるかもしれない。もちろん40年の間には釣りより楽しい事もたくさんあることを知り、まったく竿を触らない年もありましたが・・・
子供の頃(小学生くらいまで)は釣り堀の鯉を釣ってから、毛ばりでの鮎釣り、ハゼ釣り、キス釣り、アジ釣り、餌でのスズキ釣りなどなど主にゴカイを餌にした釣行でした。中学生くらいからルアーを始めウグイ釣り(サクラマス狙い)、イイダコ釣り、シーバスと魚種・釣種を増やし車の運転ができるようになってからはフローティングを積んで野池を巡るバス釣りに夢中になっていました。
24歳くらいまでがピークで平日は仕事帰りにリバーシーバス、週末は近隣の野池や滋賀県の琵琶湖まで遠征してのバス釣り、雪が降っている時以外は、ほぼ釣りをしていた気がします。地元のシーバスを対象にした釣り大会にも参加し運良く8位という順位を頂いたこともありました。
それが25歳から一変、結婚したり仕事に追われたりと釣りを楽しむ時間が無くなり以後、まったく釣り道具を触らなくなりました。結局25歳から30代後半までは一切、釣りをすることなく約15年間の釣り空白期間だということを、この文章を書きながら知ることになりました。我ながら15年間という釣りのブランクに小さく驚いている次第です。さて40歳になった頃、少し時間にも余裕が出てきたので昔取った杵柄、ホコリを被った釣り道具を持ち出し、いざホームリバーへ!狙うはシーバス。
意気揚々と川へ向かうと、そこには当時とは全く違う風景がありました。川の地形が全く変わっていることにも驚きましたが水が完全に泥水です。原因は上流部での大規模な土砂崩れらしく数年は濁りが取れることはないそうです。
ということでホームリバー以外のシーバスポイントを知らない私は道具を持ち替えブラックバスを狙いに当時、通っていた野池へ移動、そこにも衝撃の光景が・・・
野池に続く山道がどこも通行止めで侵入禁止となっていました。結局、車が横づけできる川でのバス釣りポイントで釣りをしてみたものの釣れる気配もなく、なんだか自分のブランクの大きさに肩を落としたのでした。道具も古ければ釣り場の情報も古い、当時の釣り仲間たちも、ほぼ釣りから遠ざかっているからなすすべなく、また物置に道具を片付けたのでした。
それから数年が経ち誰も予想していなかったコロナウィルスの流行、2020年の夏はオリンピックの延期や非常事態宣言などで、これまでに経験したことのない夏を過ごし、そして今年、コロナ禍も2年目を迎えた夏、色々な制限がある中でも楽しい思い出が残る夏を子供達に過ごしてもらいたいという思いで再度、釣り道具を持ち出すことに。今回は自分の釣りではなく僕が子供だった頃に連れて行ってもらっていた餌釣りの釣りを子供達と一緒に楽しむのが目的です。
とにかく親として自分が釣り方を知らないと話にならないので、まずは釣り具屋さんへ。なんとなくうる覚えの記憶をたよりに季節的にはサーフからのキスの投げ釣りあたりからがいいかな思い。500円程度の仕掛けセットとゴカイを購入。早朝、近所の砂浜で小学生以来のキスの投げ釣りを開始。竿は投げ釣り用を買うのはもったいないのでシーバスロッドを流用、遠投するには全体的にしなり過ぎるが、メタルジグ投げる感じで投げてみる。まあ飛ばない(笑)そして久しぶりに餌付けにも苦戦する。
こんな針が小さかったか?
ゴカイってこんなに動いたか?
ツルツル滑るしゴカイの口が老眼で見えない。
それでも投げては、ゆっくりずる引きしながら巻き上げ、そしてさらに投げる。結局2時間程度の朝の釣行で釣果はゼロ、アタリもゼロ、初夏の海風と朝陽を浴びた久しぶりの餌釣り初日となりました。ただ2時間で餌付けはだいぶスピーディに付けれるようになったことが今回の一番の成果でしょうか。
この夏、何か釣れるといいのですが。