前十字靭帯断裂 再建手術 当日(笑)

2019年8月6日(火)

6月末に断裂した僕の左膝の前十字靭帯、1ヶ月とちょっとの時を経てようやく手術当日を迎えました。病院が自宅から車で10分程度の距離、手術開始が午後12時30分からということで前日からの入院ではなく当日来院という形となりました。

前日の21時以降は絶食、当日の朝8時から絶飲だけが手術前にする準備でした。手術後はシャワーもできないので来院直前にシャワーを浴び身を清めました。

朝9時30分 病院到着

お昼から手術ですが入院の手続きなどがあるため9時30分には病院に到着。必要書類を提出し病室へ移動。持ち込んだ荷物を広げて自分空間を構築。
手術中の体内水分を補うための点滴を開始。

昼12時20分 手術室に移動

当然、まだ自力で歩行できるので点滴を連れて手術室まで移動。
手術室の中で和やかに談笑する医師や病院スタッフの様子を見る限り深刻さがない分、気持ちが楽になる。手術室に入ると奥の部屋に通され「横になって下さい」と横たわる点滴を注入している部分から麻酔を投与開始、それに合わせマスクから麻酔を吸入開始。「目がぐるんと回ったら教えて下さいねー」と言われた数秒後、視界がぐるり「回りましたー」と答えた瞬間から記憶はありません。

午後4時 覚醒

「〇〇さーん」だか「起きてくださーい」の記憶は定かではないが看護師さんに起こされ目覚め気が付いた時には病室に戻ってました。

まあ写真の状態ですわ。この時点で痛みがあるかと言われれば激痛などはなく、当然ではあるが手術した傷口が痛む程度だった。まあ麻酔が切れて時間経過とともに痛みも出てくるだろうと予想はできるが・・・
とにかく麻酔から目覚めたことで大きな不安が終わり、なんだかここ1ヶ月の落ち込んでいた気分も晴れた気がする。

手術中の不安あれこれ

とにかく今回の手術の一番の不安は、なんと言っても「全身麻酔」なのは間違いありません。手術未経験の者にとって医療系ドラマでしか見たことがない全身麻酔というやつ、ドラマでは必ず目覚めるので意識したことがなかったですが、いざ自分が受ける側になると余計な事を色々考えるものです。

特に手術前、数日は夜中や朝方、一人を感じる時間帯であれこれ考えてしまい、かなり精神的に疲弊したのを覚えています。

もし目覚めなかったら?
もし障害が残ったら?

だんだんダークサイドに落ちていく中でネガティブな思考しか生まれず今の家族との時間とか仕事の事とか僕が居なくなったら・・・なんてことをエンドレスで考えると吐き気しました。

結論から言えば

取り越し苦労

でした。
まあ、絶対ということはすべてにおいて無いので絶対とは言えませんが、まあ自分が思ってた以上にあっさり終わったということです。
事前に色々ネットで調べていた時も「全身麻酔の睡眠が心地良くもっと寝ていたかった」みたいなコメントを絶対、嘘だと思っていましたが僕もそんな感じでした。ずっと不安で睡眠が浅かったのか久しぶりに熟睡できた気がします。

もう一つの不安

さて全身麻酔の他にもう1点、不安に思っていたことがありました。これは男性ならではの不安なのかもしれませんが排尿用の管を男性器に差し込むという行為についてです。単純に考えて尿道に管を挿入すること自体、想像しただけでも痛さを感じるのにその管がいったいどんな太さでどんな形状のものかも判らないというのは実に不安なのです。
これも全身麻酔で眠っている間に尿道から膀胱まで管を挿入してくれているので目覚めた時には付いてました。
「尿道に管を通す?」
普通に考えると尿意をもよおした時に自分で放尿動作をすると管と尿道の間から漏れるんじゃないかと思いますよね?
これ尿道を通過して膀胱まで達しているので自分で何もしなくても自動で尿が排出されていきます。術後の動けない体には本当に便利な仕組みです。
また挿入されている間は確かに違和感はありますが痛みなどは無いと思います。看護師さんに聞いてみましたがこれは個人差があるそうでダメな人はダメみたいです。幸い僕は大丈夫でした。

翌日にはこの排尿用の管を抜く時が来ます。これは自分で抜くわけにはいかず看護師さん任せになり、さすがに抜かれている間は痺れというか多少の痛みがありますがこれも当初思っていたよりも軽いものでした。
まあ恥ずかしいです。

この排尿用の管も勝手にイメージしていたものよりは便利で快適な道具の一つだと言えます。恥ずかしいのは我慢しかないですね。

術後3時間

手術が終わり3時間が経過した19時前、少し傷口の痛みも出てきたが特に変化もなく元気な状態です。そして3時間経過したので飲み物と食べ物を摂ることが可能になりました。

手術当日から夜ご飯を食べることができました。もちろん病気ではないので普通食のメニューを出して頂けます。この日はチキン南蛮定食でした。病院食って味が薄いイメージでしたが、最近の病院食は美味しいです。朝から何も食べていなかったのであっと言う間に食べてしまいました。

この日、夜は先の写真にもある固定装具を付けているため大きな寝返りがしづらいので腰やお尻あたりが痛くなることだけが苦痛でしたが特に問題もなく一晩過ごすことができました。

手術前に不安に思っていた全部が終わってみれば・・・
な感じだったことだけお伝えしたいという内容の記事でございます。
不安に思うことで普段見過ごしがちな家族の有難みや周りの優しさに気づける機会だったと思えるのは手術が終わったからですね。

明日からリハビリ始まりまーす。