MAZDA(マツダ) CX-3

ほんとマツダって自動車メーカーは軸がブレないね。この春、販売を開始するCX-3のデザインなんてね・・・
昔のマツダってキャラが立ちそうでいながらも、トヨタ、日産、ホンダ、の下に位置する定位置的なメーカーという
イメージでしたが、ここ数年のマツダの変わらないモノヅクリってある種、今の国内自動車メーカーでは飛び抜けてカッコいいと思う。

「車のデザイン」という部分でブレない軸みたいなものがあって、それが大衆受け
とかを狙ったものじゃなくて、一つの作品として創り出している印象を受ける。
確かに昔からその片鱗を感じさせる車作りはしていたのだが(カペラ、RX7、RX-8、ロードスター)
そもそも車種ごとに個性を出していたものが、今になってオールマツダ的なデザイン論を持ち始めたのが
機能し始めた感がある。私自身が無類の車好きとかではないので個人の意見になるが
モノヅクリにおいて最も大切な部分を軸にした経営方針は尊敬に値する。

プロダクトってとかく機能面の進化を重要視する傾向が強いのは周知のことだと思うが、人間が使うもので
ある以上、そこには美しさやカッコ良さや可愛さが必要不可欠であり、その部分に最終的なモノの価値が伴う
時代なのだろう。便利とか環境に優しいとかコストパフォーマンスが良いとかは確かにモノを選ぶ基準では
あるが金を払う指標ではないと考える。所有欲をくすぐる何かが今の時代のモノヅクリには不足している
のかもしれない。「所有欲が沸かない=買うものがない」これが「売れない」特に高単価のものの消費減の
最大の要因なんだろうなーと思う。
月並みだが「いつかはクラウン」というコピーがある。その時代、憧れの車であり、いつかそれを手にする為に
もっと働こうとか、何かを我慢してお金を貯めようとか「買う努力をする」という消費者行動があった時代
凄く前向きな時代が築かれていたことだろう。

まあ時代がどうとか、昔は良かったとかって言う話はともかく、マツダの車は本当にカッコ良さがある。
イメージカラーが「赤」に設定されいる点
ターゲットユーザーを明確にせずマツダの車創りに共感するユーザーを狙っている点
全てがイマドキというか、点から発生するブランディングの種をまいているというか・・・
新型ロードスターの販売開始後、マツダのブランド力は競合他社を超えていくような気がする。
高級路線でもなく大衆路線でもない「マツダ」のファンという市場が形成され、その規模が拡大していく
国産メーカー個々のファン離れが激しい今、本当にワクワクする車を創ってくれるMAZDAが楽しいね。