前十字靭帯断裂 手術まであと3日

左膝からポキッという音が聞こえてから1ヶ月半が過ぎようとしている。

2019年6月24日(月)

あの日から僕の左膝は壊れた
昨年から始めたボルダリング、週3回通えるくらい体も慣れてきた時期、きっと油断したのだろう。

難易度てきにも中級者向け決して怪我をするような高さでもないところから落下、左脚片足での着地でおかしな角度のまま僕の左膝から「ポキッ」という異音が聞こえた。

痛みはあるものの通常の捻挫程度の痛みなのでしばらく休憩しながらジムの常連さんたちと楽しく会話した。

激痛というよりも鈍痛で痛みが治まらないのでその日はおとなしく帰路につきました。左膝の痛みなので車の運転ができたことが幸いでした。

2019年6月25日(火)

捻挫程度に思っていた膝が朝から何か違和感を感じる。5年目になる朝のジョギングも控え珍しく早い時期での診察を受けることを決め出社前に病院に向かう。
整形外科での初診での見立では

「半月板の損傷かもしれません」

とのことでMRIで詳しく調べることになりました。緊急性が無いためかMRIでの検査日は3日後に再来院の予約をしその日の診察は終了です。
“半月板損傷” よく耳する怪我名です。
いわゆるアスリートの方々が受傷するやつです。
当たり前のように「半月板損傷」でインターネット検索するわけですが半月板損傷の場合は手術が必要な場合と必要じゃない場合があり、手術が必要な場合でも1日~2日程度の入院からの通院リハビリテーションとのこと僕個人の感想としては「夏休みこどもたちと遊べないな~」くらいの軽い気持ちでした。

2019年6月28日(金)

MRI検査当日、特に食事制限など検査に関わる制限はなく会社の昼休みに病院に来院、MRI検査を約30分程度受ける。
この日はこれで終了。
こうなると早く診断結果が知りたい。

2019年7月4日(木)

MRI検査の内容をふまえての医師の診断結果を聞く日。
MRIの画像を見ながら
「ここ見えます?綺麗に切れてますね。」
さらに骨格模型を持ってきて
「この膝の間にあるのが前十字靭帯って言うんですが断裂してますね」

「左膝前十字靭帯断裂」

半月板損傷だと思っていたところに早口言葉のような長い傷名、そしてスポーツ新聞なんかの一面に踊るあのフレーズですよ。
”〇〇前十字靭帯断裂 今季絶望”

「まあ綺麗に切れているのでこの画像から見ると半月板やその他周りの箇所に傷は見られないので手術も難しくないですよ」

まあ色々聞きたいことが頭の中にドドドドドーと溢れるのですが
とりあえず

・手術っていつするのか?
・入院日数は?
・費用は?
・手術後のリハビリでの回復するのか?

まあ45歳ですから医師を問い詰めることもなく冷静に受け止めたフリをしながら淡々と説明されること聞きながらも不安だけがどんどん増えていくばかり。
不安しかないなか次回、手術の日程を決めるので来院することだけが決まりました。手術日ではなく手術日を決める来院です・・・

2019年7月11日(木)

もうすでに通いなれた道、そして多分長めの夏休みを過ごすことになるであろう病院にやって来ました。今日は手術日を決める日。できるだけ早い時期での手術日が希望ではあるものの、私的な事情にて8月初旬を希望することに仕事のスケジュールの関係もありお盆休み1週前からの入院で手術日が決まりました。

手術日
2019年8月6日(火)

その日、8月6日に手術日を決めた後に気が付いたのですが約1カ月間、この断裂した状態のまま生活することになります。特に不自由はないのですが今までできたジョギングやボルダリングといった運動の類ができないことこれが本当にストレスとなることがこの時にはまだ気づいてませんでした。
手術に必要な血液検査を受けこの日もあっさり帰路につきました。

ちなみに昔は40歳を超えてこの十字靭帯を断裂した際には何もせず放置することが多かったようです。特に激しいスポーツをする生活ではない限り前にも書きましたが日常生活てきには不便がないので膝に不可をかけず静かな生活を過ごす分には問題ないようです。ただ近年、放置した膝が年齢を重ねることでかなりダメージを受けることが判り40歳、50歳はもちろんさらに高齢の場合でも再建手術を受けることが一般的になったそうです。

手術内容に関してはインターネットで検索すると専門的な内容がたくさん検索結果に出てくるのでそちらをご覧ください。僕の場合は太もも裏の筋を束ね断裂した箇所を繋ぐ手術となります。

前十字靭帯再建手術(ACL)と呼ぶそうです。

そして手術日が決まったこの日からリハビリに関する相談も始まりました。リハビリのプログラムを作るために翌日、再度来院の予約入れこの日は終了です。

あ、この日の清算、MRI検査と血液検査で8,000円程度かかりました。手術前検査ですでに1万5千円くらいかかってます

新しいジョギングシューズやボルダリングシューズ買えたな・・・

2019年7月12日(金)

朝からリハビリプログラムの相談のため来院。
膝の曲がり具合や痛み、筋肉のはりなどを確認しながら手術前に行うリハビリ内容を教えてもらいました。理学療法士さんという職業の方にお会いしたの初めてです。僕の場合、断裂前に運動をしていたこととで綺麗に切れていることで手術前の状態はかなり良好だそうです。何度聞いても「綺麗に切れてる」という言葉に違和感があります(笑)

手術前のリハビリとして断裂している脚の太もも・股関節の筋肉を動かす運動を重点的に行うとのことで低負荷の連続運動がメインになるためわりと精神修行に近い内容です。断裂経験者皆さんが言うリハビリが辛いという言葉のほんの一旦を理解することができました。

手術前にあと1回リハビリに来て下さいとのことでした。

2019年7月26日(金)

2回目のリハビリ相談、手術前に膝が完全に伸びる(膝裏が床に接地する)のが理想とのことで膝裏を意図的に伸ばす動き、あとは自重でのスクワットとマシンを使った太ももの筋トレの指導を受け術前リハビリ相談は最終回となりました。

リハビリ棟に来て思ったのは本当にたくさんの患者さんが色々な理由でリハビリしてるんだなと感じました。日常生活のありがたさを知る機会になってます。

個人的に術前に準備したこと

断裂から手術までの経緯を書いてきましたが、ここで手術・入院に関する個人的な準備を備忘録的に書いておこうと思います。今回、手術・入院でお世話になる病院が自宅から車で10分程度のところなので大掛かりな入院準備が必要ないのが助かります。

・全国保険協会(協会けんぽ)に限度額適用認定証の申し込み
・加入している保険会社への請求資料申請
・レンタルモバイルルーターWifiの手配
・散髪
・爪切り
・仕事のスケジュール調整
・病院でのオフィス環境の構築プラン
・退院後のスポーツジム選び
・アマゾンプライム

こんなところでしょうか。

2019年8月1日(木)

麻酔科での手術中の麻酔に関する説明。
僕の中での麻酔科医はドラマ医龍の阿部サダヲさんが演じた荒瀬医師だが、まあ現実的ではありえず、穏やかな感じのベテラン先生からの説明でした。

これが手術前のすべての流れです。

膝の痛みやグラつきよりも心のグラつきに疲れたというのが感想です。手術後の方が大変だとは思いますが実際、手術前の不安感は術前の日数があればあるほど増えますね。

最後に

自分が前十字靭帯断裂したことで周りにすでに経験している人々の多いことを知りました。みんな今では元気そうにしている姿からは想像できません。皆が口を揃えて言うのは「リハビリ大変だよー頑張って」

そう本当に大変なのはきっと術後なんですよね。

来週の今頃は病院のベットの上です。
手術日から3日目になるから一人で歩けるようになっている頃でしょうか。
こうやって起こった事象を書き留めて自分の心を整理していること自体が表にはしないが不安な部分が多いのだと思います。

完全復帰までに早くて6カ月だそうです。

来年の春、桜咲く頃、また走り始められるよう頑張ろ。