東京2020の正式種目となり最近ではテレビで見ない日はないくらい注目されているボルダリング(フリークライミング)ですが、息子とボルダリングジムに通い始め1年になろうとしています。
20年前(たぶん)、金沢市にKCウォールさんというクライミングウォールがあるというのを知り何度か伺ったことがあります。当時はリードに興味があり、というよりもフリークライミング=リードだと思っていたのでボルダリングという名前さえ聞いたことがありませんでした。
金沢市内の少し奥まったところに位置するジムにはマニアックな方々が集まり独特な雰囲気(山好きな方々特有な空気感)を感じました(笑)
たまたま私の父が山岳会を主催していたこともあり山岳繋がりで運営者の方と知り合いだったことから、そんな雰囲気も気にならず丁寧に色々教えて頂いたことを覚えています。
そこで初めて目にしたのがボルダリングでした。リード壁の奥の洞窟のようなところに男性数人が座り天井を眺めている先には重力に反した状態でぶらさがっている人。初めて見た私には異様な光景に思えました。薄暗い中で静かな動きというか地味な動きでそれを眺める静かな人たち、少なくとも華やかさの全くないその競技がボルダリングだと知るまでに10数年かかりました・・・
約20年後
金沢のクライミングウォールにお伺いしていた頃から約20年が経ちました。当たり前ですが色々ありました(笑)息子が小学生になり何か一緒に習い事をしたいと思っていた時に、まず空手を考えたんです。
で、私自身、空手が未経験だったのでまずは自分で習ってみようと道場に入門し約2年ご指導頂きました。やったことがないことをやることがこんなに楽しいのかというくらい楽しかったのですが運悪く怪我が続いたため、妻に子供を習わせることの許可が得辛くなりました。
冒頭にも書きましたが私の父(息子たちにとっては祖父)は、ちょっとした登山家でした。妻は息子をそんな祖父と登山させたいとずっと言っていました。ただし息子と祖父が登山に行くということは私も同行することになるのが目に見えているため私が良い返事をすることはありませんでした。
私自身、こどもの頃から登山に連れて行かれあまり良い思い出がなくトラウマ的に登山=修行みたいなイメージだったからです。
・休日の早朝に出かける
・荷物が重い
・暑い 寒い 雨が降る
・トイレが汚い
・山小屋がホコリっぽい
・酔っ払いが多い
こどもが感じる登山なんてこんなものです(笑)
昨今の登山ブームで周りの友人たちが嬉しそうに山登りに行くのが理解できないのが本音なところです。
さて私の登山嫌いな理由を知った妻が見つけてきたのは地元のフリーペーパーに掲載されていた子供の習い事特集の中のキッズボルダリングスクール生募集という記事でした。
同じ市内にボルダリングジムがあるとのこと、近くであれば時間の制約もないし、まして室内であれば登山のようなこともないという口説き文句のもと息子をスクールに入れ私が連れて行くことになりました。
石川県小松市のボルダリングジム
そのボルダリングジムは北陸自動車道(高速道路)小松インターチェンジ近くにありました。自宅から車で10分の場所のです。
ジムの名前はStep BOULDERING(ステップボルダリング)さん
この日から息子のKIDSスクールが始まりました。
3ヶ月で1クール、ジムでのルールや基本的な体の動かし方や登る際の考え方などを丁寧に教えて頂きました。月に2回通うことになるこのスクール、毎回、付き添いで行く私も登りたくなるわけですよ。
まんまと妻の術中にはまり、息子のKIDSスクールが終わりを迎える頃には私もジム会員として入会、ボルダリング初心者としてスタートしておりました。
ボルダリング生活スタート
KIDSスクールが修了したことで息子も小学2年生ですが修了生として認めてもらえ会員として通えるようになり週1回のペースで親子二人のボルダリング生活がスタートしました。
ボルダリングというスポーツはホールドという凸を使いながらスタートからゴールを目指すスポ―ツでホールドの使用制限によって難易度の異なるコースが設定されています。
体格差や筋力差、男女差などスポーツにおいてハンデとなりそうなことは、このボルダリングというスポーツにおいては、あまり関係ないというのも子供と一緒に始めるには都合が良い理由です。
なんせ始めたその日から親子がライバルになるわけです。
始めて1年
この1年のことは、また別の機会に書きたいと思いますが息子とボルダリングを始めて来月で1年です。息子は体幹が強くなり何よりも腕、背筋、握力の進化が目覚ましいです。父は四十肩と戦いながらも、のんびりのんびり課題をクリアしてきた1年となりました。
ちょっとしたタイミングでしたが今のボルダリング熱の高まりの1年前に始められたことは息子にとって小さな自信に繋がっているようです。
父は2ヶ月前に左膝前十字靭帯断裂の診断を受け手術をした状態なので当分、登れる状態ではないので息子の付き添いだけになりますが、この期間に息子が上達し私のクリアしている課題に近づいてくれれば私が復活した時に、またライバルとして登るのが楽しみになりそうです。